インフルエンサーマーケティングは効果ない?効果測定の方法を紹介!

「インフルエンサーマーケティングの費用対効果がわからない」
「どうやって効果測定すればいい?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • インフルエンサーマーケティングに効果測定が重要な理由
  • 効果測定の仕方

の順に解説します。

インフルエンサーマーケティングの効果を調べたい方に役立つ記事です。

ぜひ最後までご覧ください。

インフルエンサーマーケティングに効果測定が重要な理由

インフルエンサーマーケティングに効果測定が重要な理由を紹介します。

直接的な効果測定が難しい

インフルエンサーマーケティングでは、再生回数やインプレッションなどのリーチ指標に加え、いいね・コメント・保存といったエンゲージメント数や、リンククリック数などが効果測定に用いられます。

これらの数値で施策同士を比較することはできますが、売上への直接的な貢献度を正確に把握するのは難しいのが実情です。

その理由は、認知拡大や信頼構築、ブランドイメージの形成など、効果が段階的かつ複合的に表れるためです。

SNSをきっかけに、時間をおいて検討したり、検索や比較を経て購入に至るケースも多く見られます。

費用対成果を正確に把握できる

インフルエンサーマーケティングでは、効果測定を行わず施策を続けると、成果が不明確なまま費用を投じ続けることになります。

フォロワー数やいいねの多さが必ずしも売上に直結するわけではないため、投稿の反応や購買への影響を測定し、成果を出すインフルエンサーを見極めて起用することが重要です。

効果測定により、SNS施策の成果を把握し、無駄のない投資判断が可能になります。

今後の戦略を練れる

SNSの効果測定により、改善すべきポイントや反応を得やすい表現・訴求方法が明確になり、今後のインフルエンサーマーケティング戦略の立案が容易になります。

また、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなど複数のSNSを比較・検証することで、商品やサービスに最適な媒体やインフルエンサーの選定も可能です。

インフルエンサーマーケティングの効果測定におけるKPIの設定方法

インフルエンサーマーケティングで効果測定するには、まずは施策の目的に応じた指標(KPI)を設定することが重要です。

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指標のことで、最終目標の達成につながる具体的で細分化された目標数値や行動指標を指します。

目標に向かう各プロセスの進捗を数値で把握・評価できる指標であり、企業やプロジェクトの成功には欠かせない考え方です。

適切に設定することで、最終目標に到達するために必要な工程や取り組みが明確になり、進捗状況の確認や、達成できなかった場合の原因分析・改善策の検討にも役立ちます。

目的別のKPI設定方法

KPIは目的によって設定すべき指標が異なります。

たとえば、認知拡大を目的とする場合は「どれだけ多くの人に届いたか」が重要となり、購買促進を目的とする場合は「実際の行動につながったか」を重視します。

認知拡大

「コンテンツがどれだけ多くの人の目に触れたか」が重要なKPIです。

  • インプレッション数:投稿がどれだけのユーザーに表示されたかを示す指標
  • エンゲージメント数:いいね・コメント・シェアの合計が高いほど、情報の拡散効果も期待できる
  • フォロワー増加数:増加数が伸びている場合は、投稿をきっかけにブランドに関心を持ったユーザーが増えている証拠

販売促進

販売促進では、売上やコンバージョン率をKPIに設定します。

  • クリック数:クリック数が多くても購入につながらない場合は、遷移先のWebサイトやECサイトの改善が必要
  • コンバージョン率
  • クーポン利用数:クーポンを活用すると、インフルエンサー経由の購買数を測定しやすくなる
  • アフィリエイト成果:ECサイトのアフィリエイト機能を活用すると、誰の投稿からどの程度の売上が発生したのかを明確に把握できる

ブランディング

ブランディングにおいては、SNSにおけるユーザーの評判に関する指標をKPIに設定します。

  • ポジティブ/ネガティブコメント比
  • シェア数
  • UGC数

SNS別のKPI設定

SNSによって重要な指標は違ってきます。

それぞれ説明していきます。

Instagram

視覚訴求力が強く、ブランド認知・共感形成に向いています。

<重要なKPI>
  • エンゲージメント率(=反応の質)
  • インプレッション/リーチ(=認知規模)
  • フォロワー増減(=ブランド興味の推移)

Instagramはシェアや拡散文化が比較的弱く、ユーザーはハッシュタグ検索やフォロー中の投稿を中心に閲覧する傾向があります。

そのため、エンゲージメントの高さが購入やファン化に直結しやすいのが特徴です。

投稿に関心を持ったユーザーはいいねやコメントを残すため、エンゲージメント率が高いほど見込み顧客が増え、購買につながる可能性も高まります。

効果の確認は、Instagramインサイトで行えます。

TikTok

アルゴリズム主導でレコメンドされるためバズりやすいのが特徴です。

<重要なKPI>
  • 視聴完了率(動画が最後まで見られた割合)→ TikTokのアルゴリズム評価に直結
  • シェア数(拡散の起点)
  • フォロワー増減(ブランド共感の指標)

TikTokではフォロワー数の多さだけで成功は判断できず、どれだけ“バズる投稿”を生み出せるかが重要です。

アルゴリズムによるレコメンドで投稿の反応が成果に直結します。

効果測定はTikTokのインサイト機能で確認できます。

YouTube

検索性が高く、長期的に視聴され続ける資産型コンテンツです。

<重要なKPI>
  • 再生回数(第一接触数)
  • クリック率(動画を見たいと思わせる力)
  • 視聴時間(YouTube内評価を左右する最重要指標)

YouTubeは動画内リンクを活用することで、サイト誘導からコンバージョンにつなげやすいSNSです。

再生からクリックへの導線が整っているかが、成果に直結します。

効果測定はチャンネルアナリティクスで確認できます。

インフルエンサーマーケティングの効果測定の方法

インフルエンサーマーケティングは、効果が見えにくいと感じられる施策です。

ここでは、効果を可視化するための測定方法を紹介します。

重要なのは、KPIの設計→定量分析→定性分析という流れで測定を行うことです。

定量分析する

KPIを設定したら、次は数値を使った効果測定(定量分析)を行うことが重要です。

これにより、「なんとなく効果があった」という感覚的な評価ではなく、データに基づいて成果を数値で説明できるようになります。

定量分析の代表的な手法は以下の通りです。

前後比較/コントロール比較

キャンペーン実施前後の売上やアクセス数を比較したり、施策を行っていない商品・期間と比べることで、施策による影響を可視化できます。

A/Bテスト

同じ条件下で「インフルエンサー施策あり」と「施策なし」を並行して実施し、結果を比較します。

投稿内容や投稿タイミングを変えて検証する方法も有効です。

また、異なるインフルエンサーやクリエイティブを起用し、どちらがより高いエンゲージメントや成果を生んだかを比較することで、効果的な訴求方法を見極められます。

相関・回帰分析

インフルエンサーの投稿回数やエンゲージメント率と、売上・流入数との関係を統計的に分析します。

数値の関連性を分析することで、どの要素が成果に大きく寄与しているのかを深掘りできます。

定性分析する

数値だけでは把握しきれないブランド価値やユーザーの感情を理解するには、定性分析が重要です。

ユーザーコメントのポジティブ・ネガティブ分析や、アンケートによるブランド認知・印象の計測、インフルエンサーやフォロワーへのインタビューを組み合わせることで、施策の影響や改善ポイントを把握できます。

定量分析と組み合わせることで「なぜ成果が出たのか」「なぜ伸び悩んだのか」を深く理解し、次の施策に活かせます。

その他の効果測定方法

ここでは、その他の有効な効果測定の方法を紹介します。

リンク経由の購入回数

インフルエンサーマーケティングでは、専用URLにパラメーターを付けることで、クリック数や購入数を把握できます。

パラメーターとは、URL末尾に追加して流入元を識別する変数のことです。

これにより、インフルエンサーごとの流入や購買貢献を可視化でき、Googleアナリティクスなどのツールで管理・分析が可能です。

キャンペーンコードの使用率

インフルエンサーに投稿してもらう際、専用のキャンペーンコードを掲載してもらうことで、購入数を把握できます。

割引付きコードであれば、ほとんどの購入者はそのコードを使用するため、経路を正確に測定可能です。

また、インフルエンサーごとに異なるコードを発行すれば、個別の効果検証もできます。

アンケート調査

実店舗で販売する商品においては、アンケート調査が有効な手法です。

購入者に対して商品を知ったきっかけを尋ねることで、インフルエンサーマーケティングが購買行動にどの程度影響を与えたかを把握できます。

ただし、すべての顧客が回答するわけではないため、数値は参考値として扱う必要があります。

因果推論による効果測定

より高度な分析として、因果推論を用いた効果測定も有効です。

差分の差分法(Difference in Differences)やマーケティング・ミックス・モデリング(MMM)を活用することで、売上に対するインフルエンサーマーケティングの貢献度を多角的に捉えられます。

仮説に基づく検証と統計的分析を組み合わせることで、単純な数値比較では見えにくい影響まで把握できるようになります。

差分の差分法

差分の差分法とは、施策を実施した期間(または地域)と実施していない期間(または地域)を比較し、さらに施策前後の売上推移も合わせて分析することで、外的要因をできる限り排除しながら効果を推定する手法です。

SNS施策では地域の切り分けが難しいケースが多いため、主に「期間」の差分を用いて効果を推定します。

マーケティング・ミックス・モデリング(MMM)

マーケティング・ミックス・モデリングは、テレビCMやWeb広告など複数のマーケティング施策が売上に与える影響を、統計モデルによって推定する手法です。

定常的に出稿される広告の効果測定に用いられることが多く、SNS施策をモデルに組み込むことで、インフルエンサーマーケティングの成果を含めた全体最適の評価が可能になります。

まとめ

インフルエンサーマーケティングは、認知拡大から購買促進まで多面的な効果が期待できる一方、成果が見えづらい施策です。

適切にKPIを設定し、リーチ数・エンゲージメント率・CVRなどの指標をもとに効果測定を行うことが大切です。

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