「タイアップ投稿の承認はどう設定する?」
「#PRとの違いと報酬はどう決まるのか」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では
- インスタのタイアップ投稿の仕組み
- 企業とクリエイター双方のメリット
- 具体的な設定手順
の順に解説します。
SNS担当や広告主の方に役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
インスタのタイアップ投稿とは?

タイアップ投稿は、企業から金銭や商品提供などの価値提供を受けた投稿を、透明性ある形で示す仕組みです。
Instagramではクリエイターがブランドをタグ付けし、「有料パートナーシップ」ラベルを表示する設計になっています。
タイアップ投稿の基本的な仕組み
タイアップ投稿の基本的な仕組みとして、クリエイターは投稿作成時にブランドを追加し、相手の承認後にラベルが表示されます。
企業は承認の可否や対象者の管理ができ、投稿のリーチや反応などの基本的な指標の共有が可能です。
タイアップ投稿の重要性
タイアップ投稿では、広告であることを明示すると、プラットフォーム規約の順守と、誤解を避けたコミュニケーションを両立できます。
透明性は信頼に直結し、長期的な関係構築や再依頼の基盤になるでしょう。
手動の「#PR」タグとの違い
タイアップや案件の場合は、ハッシュタグのみでは十分ではなく、Instagramのラベル機能でビジネスパートナーを明示する必要があります。
国内ではステルスマーケティング規制により、広告であることの識別可能性が求められ、適切な表示が
重要です。
ラベルは有償・無償いずれの価値提供でも対象となり、クリエイターやビジネスアカウントで利用できます。
ブランド側は事前承認を必須にする設定ができ、意図しないタグ付けを防げます。
一方、#PRのみの表記は見落とされやすく、連携と指標の共有ができません。
規約に沿ったラベル運用を徹底することで、アカウント停止などのリスクを避けやすくなります。
企業とクリエイターのメリット

タイアップ投稿は、企業とクリエイターが透明性を保ちながら成果を最大化するための枠組みです。
ここでは双方の具体的メリットを、計測と活用の観点から解説します。
企業(広告主)側のメリット
まずは、広告主でもある企業側のメリットを解説します。
正確な広告効果の測定と分析
ラベル付き投稿では、投稿側とブランド側の双方で基本的なインサイトを確認でき、到達や反応を共通の指標で評価できます。
さらに、ブランド側は承認フローを通じて掲載の可否や対象を管理できるため、ブランドセーフティも高められます。
ブランドコンテンツ広告への二次利用
タイアップ投稿で企業側は、クリエイターの投稿をそのまま広告として配信でき、既存の反応を核に新規層へ拡張できます。
配信面や最適化、頻度管理をMetaの広告マネージャで行えるため、クリエイティブの説得力とメディア運用の効率の両方を向上させられるのです。
インフルエンサー(クリエイター)側のメリット
インフルエンサーなどのクリエイター側は、有料パートナーシップの明示は透明性を担保し、ステマ懸念を避けながら提携を重ねられる点がメリットです。
広告として再配信されることで新たなオーディエンスに届き、実績の可視化にもつながります。
両者が同じデータを見ながら改善できる点は、長期的なコラボレーションを支えるメリットです。
近年は「ブランドコンテンツ広告」が「パートナーシップ広告」に名称変更となり、権限付与やアカウント許可の設定が整備済みです。
その結果、創造性を尊重しながら、企業KPIに沿う配信設計が可能になります。
インスタのタイアップ投稿のやり方と承認設定

インスタのタイアップ投稿の実務で迷いやすいのが、承認フローの設計と投稿側の具体的な手順です。
ここでは企業とクリエイター双方の設定を順番に整理し、運用でのつまずきを防ぎます。
【企業側】クリエイターの承認設定
Instagramのビジネスプロフィールで「ビジネスツールとコントロール」→「ブランドコンテンツ」へ進み、手動承認をオンにします。
「承認済みアカウント」に提携予定のクリエイターを追加すると、相手が自社をタグ付けできるようになります。
不要なタグ付けを抑止したい場合は、手動承認を必須とし、定期的に名簿を見直します。
【クリエイター側】投稿時の設定手順
投稿を作成し、「詳細設定」または投稿作成画面の「ブランドパートナーを追加」を選び、企業アカウントを検索して追加します。
初回は企業側にリクエストが送られ、承認されると「有料パートナーシップ」ラベルが表示されます。
フィード・リール投稿の場合
通常の投稿と同様にメディアを選択し、キャプションやタグを設定したうえでブランドパートナーを追加します。
掲載後に誤りに気づいたときは、投稿の編集からブランドの削除や差し替えが可能です。
ストーリーズの場合
ストーリーズの場合は、ストーリーズ作成画面でオプション(リンク等のアイコン)から『ブランドパートナーを追加』を選びます。
公開後は24時間で消えるため、スクリーンショットなどで記録を残し、成果指標の共有に備えます。
企業による広告利用を許可する設定
クリエイターが投稿に広告利用を許可すると、企業はMeta広告で「パートナーシップ広告」として配信できます。
投稿単位の許可(コンテンツレベル)と、アカウント単位の許可の双方があり、案件ごとの範囲に合わせて選択が可能です。
広告利用時は、配信目的や期間、頻度、地域などを事前に合意し、クリエイターの意図しない改変は避けましょう。
インスタのタイアップ投稿を成功させるポイント

インスタのタイアップ投稿で成果を出すためには、発注前の設計から配信後の最適化までを一貫管理することが重要です。
以下の観点を押さえると、再現性のある運用に近づきます。
フォロワー数より「熱量」を重視してインフルエンサーを選ぶ
フォロワー規模は、エンゲージメント率や保存・再生完了率、コメントの質などの熱量に関する指標を重視します。
そのため、偽装フォロワーや不審な急増を避けるため、履歴の推移や地域分布も点検することが大切です。
世界観を尊重し共感を呼ぶクリエイティブを制作する
ユーザーの共感を得るためにブランドの主張を過度に押し付けず、クリエイターの口調と撮影様式に合わせて要点を共創しましょう。
視聴1秒目の掴みと字幕、縦型での可読性、CTAの明確さを設計し、禁止事項は事前に共有する点もポイントです。
パートナーシップ広告の活用でリーチを最大化する
パートナーシップ広告は、先にも触れたようにクリエイターが「有料パートナーシップ」ラベルで投稿した内容を企業が広告配信できる仕組みです。
創作者の信頼を保ったまま配信面を拡張できるため、新規層への到達が伸びます。
目的別にターゲティングや入札、掲載面、頻度を設計し、A/Bで切り口や形式を検証すると、リーチの最大化につなげられます。
効果測定とレポーティングで次につなげる
成果の見方は、投稿インサイト(到達、エンゲージメント、保存、再生完了)と、広告の結果(CPM、CPC、CV、ROAS)に二分されます。
双方のレポートを突き合わせ、クリエイティブ要因とメディア要因を分けて示すと、次回の打ち手が明確になります。
運用ルールやナレッジをドキュメント化し、再現性の高い型へ落とし込むと、投資効率が安定するでしょう。
それらを合致させ、指標設計を明確にし、効果が出るまで改善を続けてみてください。
インスタのタイアップ投稿でよくある質問

ここからは、インスタのタイアップ投稿でよくある質問を取り上げ、回答していきます。
事前に把握し、対策などを検討しておきましょう。
設定できない場合の対処方法は?
まずは双方のアカウントがビジネスまたはクリエイターに設定されているかを確認します。
企業側は「ビジネスツールとコントロール」→「ブランドコンテンツ」で手動承認をオンにし、相手を承認済みに追加しましょう。
それでも表示されない場合は、最新アプリへの更新、年齢や国の制限、違反による機能制限の有無を確認します。
企業が支払う報酬の相場や依頼方法は?
相場はフォロワー規模やエンゲージメント、制作負荷、独占期間、広告利用範囲などで変動します。
そのため一概に相場を示すことが難しいといえます。
数万円のケースもあれば、数百万円になるケースもあるため、人物選定は慎重にしたいところです。
依頼はブリーフ(簡単な指示書)で目的とKPI、禁止事項、納期、検収方法を明示し、広告利用と修正回数を取り決めます。
投稿後の効果測定で見るべき指標は?
投稿インサイトでは到達、エンゲージメント、保存、再生完了率などを確認します。
広告として配信する場合は、CPMやCPC、CV、ROASなどを追加し、投稿の反応と広告の効率を分けて評価します。
商用利用における音楽の著作権への注意点は?
投稿に使用する音源はガイドラインに従って選びましょう。
利用不可の音源を使うと、配信停止やミュート、収益化制限の対象となるため、必要に応じてライセンス済み素材を利用します。
相手が検索で見つからないときは、企業側の承認や地域・年齢制限が原因のことがあります。
広告利用はコンテンツ単位の許可とアカウント単位の許可が選べるため、案件に応じて選びます。
報酬は広告利用の有無で差が出やすく、二次利用や独占期間を明記すると交渉が円滑になります。
創作の自由度や修正回数、納品形式を取り決めると、制作後の齟齬(そご)を減らせます。
まとめ
タイアップ投稿は、透明性の高い提携で成果と信頼を両立できる手法です。
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