「韓国で人気のSNSは?」
「韓国ではX(旧Twitter)は使われない?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
- 韓国で人気のSNS
- 韓国ではX(旧:Twitter)は使われない理由
- 韓国SNSマーケティングを成功に導くポイント
の順に解説します。
韓国SNSマーケティングを行う方に役立つ記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
韓国のインターネット・SNS事情

デジタル先進国と言われている韓国では、インターネット普及率は約97%に達しており、年代を問わずほとんどの国民が日常的にネットを利用しています。
さらに、SNS利用率も高く、人口の約92%が活用しています。
韓国では、検索エンジンよりもSNSやブログを中心に情報収集を行う傾向が強く、企業が情報発信を行ううえでSNSの活用は欠かせません。
そのため、韓国市場で成果を上げるには、ターゲットに応じた適切なSNSプラットフォームの選定と、戦略的なマーケティング施策が重要となります。
韓国で人気のSNS

ここでは、韓国で人気のSNSを紹介します。
第1位:カカオトーク(KakaoTalk)
カカオトークは、韓国国内で最も利用されているメッセンジャーアプリ。
機能はほぼLINEと同じで、無料メッセージと無料通話を利用できるため、韓国では日常的に利用されており、インフラレベルで使われています。
利用者数は月約4,890万人(韓国の総人口のうち94.7%)にのぼり、国民的SNSと言われています。
企業向けの「Kakao Business」では公式アカウント運用や広告配信が可能で、「Kakao Channel」ではフォロワーへの直接メッセージ配信ができ、販促ツールとしても有効です。
2位:Instagram(インスタグラム)
Instagramはビジュアル重視のSNSで、写真や動画がメインです。
見た目で選ぶ傾向が強い韓国の消費者にとって、商品との出会いの場として非常に有効です。
韓国の月間利用者は日本の約1.6倍で、人口の約51%が利用しています。韓国人はインフルエンサーの情報に影響されやすく、Instagramでの情報発信はマーケティング上重要です。
韓国語の単語や地名のハッシュタグを活用すると、認知拡大や検索・交流にも効果的です。
3位:Facebook(フェイスブック)
Facebookは実名登録が必須で、プライバシー機能が充実しているため、韓国でも幅広い年齢層が利用しています。
企業や著名人は公式ページを開設し、メッセンジャーやライブ配信で告知や販促を実施可能です。
テキスト・写真・動画など多様なコンテンツを共有でき、イベント告知や顧客対応にも活用されています。
広告では年齢・性別・地域・興味関心など詳細なターゲティングが可能で、特に30代以上やビジネス層へのアプローチに最適です。
4位:YouTube(ユーチューブ)
YouTubeは世界最大の動画共有プラットフォーム。
好きなタイミングでコンテンツを選べるため、テレビ代わりに日常的に利用するユーザーが多い傾向です。
韓国人の1日の平均視聴時間は約2.5時間で、日本人の4〜5倍にのぼります。
老若男女問わず利用されており、50代以上の比較的高齢層も積極的に視聴しているのが特徴です。
韓国で最も利用時間の長いアプリとして人気があります。
5位:TikTok(ティックトック)
TikTokは、15秒〜数分の短い動画を共有できるプラットフォームで、韓国でも若年層を中心に急速に普及しています。
世界全体での月間利用者は約16億人にのぼり、韓国国内でも影響力が拡大中です。
特にZ世代に人気で、ショート動画を活用したマーケティングが盛んです。
トレンド発信力が高く、少ないフォロワーでも投稿次第で一気にバズる可能性があります。
ハッシュタグチャレンジやインフルエンサーとのコラボ企画により、自発的な参加や拡散を促しやすいのも特徴です。
韓国ではX(旧Twitter)は使われない?

韓国でX(旧Twitter)が使われない理由を紹介します。
韓国ではX(旧Twitter)がメジャーでない理由
韓国では、X(旧Twitter)でキャンペーンを実施しても反応が得にくく、SNS広告の成果も低い傾向があります。
国内で定期的に利用しているユーザーは全体の約3〜5%にとどまり、情報が十分に届かないことが背景です。
さらに、過去のSNS上の誹謗中傷問題により、匿名投稿への警戒心が強まっており、匿名性の高いXは敬遠されやすい傾向があります。
そのため、発信者が明確なKakaoTalkやNAVER系列サービスなどが信頼され、主流として利用されやすいのが特徴です。
韓国でX(旧Twitter)に代わるSNS
韓国でXに代わるSNSとしてInstagramがとYouTubeが挙げられます。
- Instagram
韓国のユーザーはビジュアル重視かつ検索志向が強いためInstagramが人気を集めています。
情報収集の際にはInstagramのハッシュタグ検索を積極的に活用するのが特徴です。
- YouTube
韓国では、YouTubeを検索エンジンのように使う文化が根付いています。
例えば、旅行Vlogや商品レビューなど、実体験をもとにした動画コンテンツが情報収集の参考として重視されています。
そのため、韓国でのSNSマーケティングでは、韓国人ユーザーが日常的に利用するSNS上で、母国語によるリアルな体験を発信することが、訪日促進や来店促進につながる傾向です。
韓国ではSNS規制がある?

韓国ではSNS規制はないものの、個人情報保護法や著作権関連の法制度により、一部サービスでは機能が制限される場合があります。
また、韓国はGoogleが検索市場を独占していない数少ない国の一つで、2012年にはYahoo!も終了しました。
その代わりに、独自の検索エンジン「NAVER(ネイバー)」が存在し、検索市場で70%以上のシェアを占めています。NAVERは検索機能だけでなく、ショッピングやニュース、ブログなども集約したポータル型サービスで、日本のYahoo!に近い役割を持ちます。
ただし、NAVERは独自の情報設計を採用しているため、Google向けのSEO施策をそのまま適用しても十分な効果は得られない点に注意が必要です。
韓国でSNSマーケティング成功のためのポイント

韓国でSNSマーケティングを成功に導くためのポイントを紹介します。
韓国のSNSユーザーの嗜好や特徴(傾向)を把握する
韓国のSNSユーザーはトレンドに敏感で、新しいコンテンツに素早く反応します。
口コミ文化が根付いており、インフルエンサーや知人の意見がマーケティングに大きく影響します。
インターネットの普及率も高く、60代でも約9割が利用しており、50代以上への施策も有効です。
また、YouTubeは日本のような動画視聴だけでなく、検索・情報収集ツールとして活用されており、戦略を考える上で重要です。
人気のあるSNSで自社アカウントを効果的に運用する
韓国でSNSマーケティングを成功させるためには、韓国国内でよく利用されている人気のSNSでアカウントで発信していくことが重要です。
韓国は幅広い年齢層がSNSに精通しているため、どの年代にも比較的アプローチしやすい
傾向にありますが、世代によって利用されているSNSに違いがあるため、ターゲット層に合ったSNSを選び、SNSごとに適したコンテンツを作成することが大切です。
韓国ではカカオトークやInstagram、YouTubeが圧倒的な支持を得ており、Instagramではビジュアルを重視した投稿、YouTubeではストーリー性のある動画が有効です。
韓国人インフルエンサーを起用する
インフルエンサーマーケティングは、SNS上で影響力のあるインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらい、販売促進につなげる手法です。
韓国では、企業公式よりも消費者に近い立場のインフルエンサーの「リアルな声」が信頼されやすく、影響力が非常に強いのが特徴です。
また、友人同士で商品をまとめて購入・分け合う「共同購入」の文化が根付いており、インフルエンサーを通じた購買促進効果も高く、日本との大きな違いとなっています。
ローカライゼーションを行う
韓国でSNSマーケティングを成功させるには、現地の文化や行動習慣に合わせたローカライゼーションが必要不可欠です。
利用率の高いSNSプラットフォームを選び、ウェブサイトや広告コンテンツを韓国語や文化に沿って最適化することが重要です。
また、ビジュアルやデザインも韓国のユーザーに親しみやすい表現を取り入れ、祝日や文化イベントに合わせたキャンペーンを展開することで、共感や話題性を高め、より効果的なマーケティングが可能になります。
モバイルファーストを意識する
韓国ではスマートフォン普及率が高く、情報収集や購買行動におけるスピード感も世界トップクラスです。
そのため、ウェブコンテンツはモバイル向けに最適化する必要があります。
SNSの利用もほとんどがスマホで行われるため、画面で直感的に分かりやすく、縦型で視認性が高いデザインが反応率を高めるポイントです。
インターネット利用時間の約半分がモバイルで占められることから、WEBプロモーションではモバイルファーストのアプローチが重要です。
韓国SNSマーケティングに関するよくある質問

ここでは、韓国SNSマーケティングについてのよくある質問を紹介します。
KakaoStory(カカオストーリー)とは?
KakaoStoryは、韓国の無料モバイルメッセンジャー「KakaoTalk」を運営するカカオが、2012年に開始した投稿型SNSです。
KakaoTalkと連動して利用でき、主に写真の共有を目的としています。
写真投稿を中心としたサービス設計のため、機能や使い方はInstagramに近い点が特徴です。
BAND(バンド)とは?
BANDは、LINEが「個人間の連絡」を主な用途とするのに対し、「コミュニティ運営のための連絡ツール」として設計されたグループ専用SNSです。
仲間やチーム内での情報共有をスムーズに行うことができ、グループ向けのお知らせ配信、日程共有や出欠管理、投票、トーク、ライブ配信など多彩な機能を備えています。
また、ビジネスコミュニケーションツールとしても活用されており、韓国語・英語・日本語を含む7か国語に対応している点も特徴です。
まとめ
韓国で人気のSNSは、KakaoTalk(カカオトーク)やInstagram、YouTubeです。
なかでも、ビジュアル重視であり、ハッシュタグ検索を行う韓国では、インフルエンサーを用いたマーケティングが効果的です。
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